恋人や配偶者に浮気されてしまい、ショックを受けている人はいませんか?
すぐに別れてスッキリできるのなら良いですが、必ずしもそれができる人ばかりではないでしょう。
悔しい思い、惨めな思いを断ち切ることができず、相変わらずパートナーと関係性を継続したままでいる…、あるいは別れたとしても、怒りを抑えることができず、復讐してやりたい気持ちでいっぱい!
そんな状態にある人も多いと思われます。
こちらでは、浮気したパートナーに対して復讐することの是非や、考え方1つで、心の傷を癒やし、自然な状態へと回復していくための方法などについて、お伝えしていきます。
浮気された時には怒りを感じるのが当然
浮気をされた場合、それだけでも死ぬほど辛いのに、さらに、相手への憎悪の気持ちや復讐心が湧いて来て、そんな自分を責めてしまうことへの苦しさが加わります。
自分は何も悪いことをしていないのにも関わらず、ただただ二重苦を背負わされるのって、本当に理不尽ですよね!
最初に理解しておいて欲しいのが、浮気されたことに対して、怒りを感じるのは人間として当然の反応だということです。
そして、相手に復讐してやりたいと思う気持ちが生まれてくるのもまた、当然のこと。
まずは、その感情をしっかり受け止め、自分自身の気持ちを認めてあげましょう。
誰だって、普通の人間なんです。
だからこそ、復讐心が生まれてしまった時に、「こんな自分は、醜い」「相手を憎んでしまう自分が、許せない!」なんて、自分のことを責めるのはやめてください。
「復讐したい気持ちが生まれたって仕方がない」そうやって自分を肯定するだけで、実はある程度、気持ちが楽になります。
一番の問題は、復讐心が出て来たことに対し、
- 「そんなことを考える自分は、性格が悪い」
- 「生きている価値がない」
と、最初から自分を否定してしまうことなんです。
こうなると、事態はどんどん拗れていってしまいますので、浮気をされたら、その時点ですぐ「自分の感情を肯定すること」に意識を向けてください。
また、浮気をされたのは「自分に魅力がなかったからだ」と考えるのも健全ではない、間違った考え方です。
あなた自身に、どんなに魅力があったとしても、それを好きと捉えるかどうかは、あくまでも相手側の問題。
例えるなら、豪華なステーキを目の前に出されても、お寿司が食べたい人にとっては、価値がないといったところでしょう。
ステーキそのものに価値がないわけではないと、理解できますよね?
それに、毎日、毎日、ステーキを食べ続けていたら、どんなに肉好きな人でも、「たまには冷麺が食べたい!」なんて思うようになるものです。
つまり、相手が浮気した原因を「自分のせい」だとして、自分を否定してはならない、ということです。
浮気された際に怒りを消すための考え方
さて、信じていたパートナーに浮気をされたとなったら、腹が立つのは当然だと説明しましたが、考え方次第では、苛立ちが治まったり、イライラも、モヤモヤも、スッキリと消えてなくなっていったりします。
こちらでは、そのための考え方をいくつか紹介します。
まず、そもそもあなたは、どうしてパートナーに浮気されたくなかったのか、一度深堀りしてよく考えてみてください。
「だって世間の人が、浮気は悪だと言ってるから」というのは、浅い考え方かもしれませんよ?
時代が違えば、あるいは、国や文化が違えば、浮気をするのはむしろ当たり前のことであり、普通に正当化されるようなことだったりします。
また、近年「ポリアモリー」という考え方が注目されるようになっており、日本国内においても、男性1人に対して、3人の女性パートナーがいるなど、複数人で家族を構成していたりするケースがあります。
誰かが我慢をしているわけではなく、全員がその状態を心地良いと感じているのです。
一夫一婦制度が当然のものとして採用されているのは、今、この時代、この国だからであり、果たしてこのスタイルが、人間の本来求めている理想的なパートナーシップの形なのかどうかは、微妙に疑問です。
よくよく自分の心に問いかけてみたら、別に浮気をされたところで何の問題もなかった!そもそも何が悪いのか、よくわからなくなってきた!なんて結論に行き着くケースがあるかもしれません。
仮に、パートナーが浮気を我慢することで、イライラし始めたら、どうでしょうか?
あるいは、浮気ができないことで、あなたに対して、飽きるような感情や、責めるような感情を持ち始めたらどうでしょうか?
むしろ、定期的に浮気をしてくれることで、相手はほどよい気分転換ができるかもしれません。
そして、あなたと浮気相手を比較した上で、やっぱりあなたこそが最高だと、改めて気づく、なんてことがあるかもしれません。
浮気を経験したからこそ、相手の中であなたの価値が格段に高まる、なんてこともあり得るんです。
このように、実は、浮気をされることにもメリットが潜んでいたりします。
単純に「世間では、そういうルールだから」という理由だけで、浮気に対して表面的な怒りを感じ、そのせいで本当に大切な人を失ってしまったら、その方が人生における大きな損失かもしれない、と捉えてみてください。
どうしても怒りが消えない時は復讐しよう!
さて、上記のような考え方を取り入れてみた上でも、やはり、どうしても怒りが消えない!パートナーのことが許せない!そんな時は、思い切って復讐の準備を始めていきましょう。
ただし、復讐と言っても、人間的にNGな復讐と、OKな復讐があります。
最終的には、あなた個人の倫理観に基づいて行うこととなるわけですが、その前に、こちらで目安となるガイドラインについて解説していきますので、一度目を通していってください。
悪い復讐の例
まずは、人間的に悪い復讐、あるいは、結果的にあなたが不幸になってしまうような、意味のない復讐について、解説していきます。
肉体的・精神的に暴力を加える
浮気をされたことに対し、思い切り怒りの感情をぶつけ、苛立ちを解消するため、パートナーに対して暴力を振るうのは、人間としてNGな行為です。
人間は感情を持った生き物ですから、腹が立ったら、相手のことを殴りたい、蹴りたい、そんな気持ちも湧いてくるでしょう。
「消えろ!」「死ね!」「殺すぞ!」などの暴言を吐きたくなる瞬間だって、あるかもしれません。
しかし、それをやってしまったら、結果的に、浮気をした相手よりも、あなたの方が悪事を働いたことになってしまいます。
大切な人生を台無しにしないため、どんなに腹が立ったとしても、DV行為は絶対にやらないと肝に銘じましょう。
ネット上で相手の誹謗中傷を行う
相手に直接暴力的な行為を働き、怒りをぶつけるようなことをせず、その代わりにネット上で、誹謗中傷を書き込んだり、画像をバラ撒いたりしたら、どうなるでしょうか?
もし、相手がその事実を知ったら、精神的に重大なダメージを受けるでしょうし、浮気をしたという事実から、社会的な制裁を喰らうことになるかもしれません。
書き込みやバラ撒きを行なった方は、一旦スッキリするかもしれませんが、
- 過度な誹謗中傷を行った
- プライバシーに関わる情報をインターネット上で公開してしまった
場合、その行為は罪に問われます。
感情的になってしまった瞬間、ついその時の勢いに任せて、ツイートしてしまったり、画像をアップしてしまったりすることがあるかもしれませんが、後先のことまでよく考えて、慎重に行動することが大切です。
ネット上で一度でも公開した文章や画像に関しては、別の誰かに保存されてしまった場合、永遠に消せなくなる可能性があります。
デジタルタトゥーと言われるこの問題は、非常に深刻ですので、気軽な気持ちで文章や画像や動画を投稿しないよう、気をつけてください。
相手にされたのと全く同じ事をする
浮気をされたんだから、自分も浮気を仕返してやる!そんな復讐を試みる人もいるでしょう。
太古の昔から言われている「目には目を」の原則に則っているようで、一見、これをやればスッキリすると思えるかもしれません。
しかし、このタイプの復讐も、基本的にはおすすめできません。
もし、あなた自身が、浮気されたことについて、全く意に介しておらず「あ、なーんだ!浮気OKなのね?それじゃあ、私も」という感じで、軽いエネルギーをまとったまま、同じように浮気をするだけなら、それはまだアリでしょう。
しかし、浮気をされたことが本当に辛く、苦しく、「お前も、この苦しみを味わうがいいさ!」という思いで復讐の浮気をした場合、あなたに本当の意味で幸福がもたらされることはないでしょう。
復讐をする目的のために、あなたの新たなパートナーに選ばれた相手だって、複雑で悲しい気持ちになってしまうはずです。
良い復讐の例
同じ復讐でも、人間的に成長でき、結果としてあなたが幸福になれるような、良質な復讐が存在します。
その内容について、具体的に解説していくことにしましょう。
きちんと法律に則って慰謝料を請求する
時間やエネルギーは掛かってしまうかもしれませんが、弁護士や法律に詳しい知人に相談をし、きちんと法律に則った上で慰謝料を請求すれば、それが一番、正当で妥当な復讐となります。
復讐といっても、暴力的な行為に出たわけではないため、あなたには何の非も落ち度もないことになります。
慰謝料を請求できるのは当然の権利であり、ここでもまた「欲張りかな…」なんて、自分を責める必要はありません。
ここでスッキリして、次に進むことができるのであれば、新たな人生のスタートラインがあなたを待ってくれているでしょう。
別れた上で人間的に磨きをかけて見返す
「パートナーが浮気をしたら別れる」という明確な線引きができているのであれば、さっさと相手に別れを告げましょう。
その時点で充分、正当な復讐になりますが、ポイントはここから。
相手と別れてから、あなたがどれほど人間的に成長し、努力をして、魅力に磨きを掛けたか、その様子を将来的にしっかり見せつけてやるのです。
相手は、あなたの変貌ぶりに驚き、あなたに失礼な行為を働いて、手放してしまったことについて、おそらく一生悔やみ続けるでしょう。
これこそが、相手に対して最も効果的で、あなたにとっても一番恩恵の大きい、良質な復讐であると言えます。
その頃には、新しく豊かな幸せを手にしているはずなので、過去の相手に対する執着心や、恨みの気持ちも、すっかり消えてしまっていることでしょう。
一連の行為を許し心の広さを見せつける
浮気をされたことに対し、全て許容し、許してあげるという復讐方法も実は存在します。
パートナーに対して、人間としての器の大きさが圧倒的に違うこと、シンプルに「格の違い」を見せつけるのです。
怒られるだろう、捨てられるだろう、と不安や恐怖を感じていたパートナーは、あなたに対して、神に救ってもらったかのような感謝の念を抱くでしょう。
そして、それと同時に、
- 自分の卑しさ
- 小ささ
- 罪悪感
などを背負い、自己嫌悪で苦しみ続けることになります。
一見、相手を許すことで自分がものすごく損をするように思えるかもしれませんが、実はこれが一番の復讐になったりもします。
ただし、あなたの心が、本当の意味でこの展開を望んでいない場合は、無理をしないようにしてください。
格の違いを見せつけたいという思いが多少あったとしても、腹の底で怒りの火が消え切っていない場合、どこかでその炎が燃え盛り始めてしまうかもしれないからです。
本当に心の底から相手を許すことができた時にしか、この手法は取らない方がいいかもしれません。
まとめ
以上、パートナーに浮気をされた時、復讐したい気持ちをどう処理するのか、良い復讐とは何なのか、悪い復讐とは何なのか、といった問題について、解説させてもらいました。
もし、あなたが当事者になった場合、どういった手法を選ぶでしょうか?
記事内でも記述した通り、まずは自分自身の感情を受け止め、責めないようにすることが本当に大切です。
罪悪感からは、何も生まれないどころか、逆にあなたの首を絞めていってしまいます。
自分の中に生じた怒りの感情を肯定した上で、考え方を変える、良質な復讐を試みる、あるいは広い心で許すといった選択肢を取っていってください。