『二重整形をしたいけど、友人や恋人に整形がバレたくない』という理由で手術に踏み切れないという人は、実は多いようです。
仕上がりが不自然だというのが整形がバレる一番の原因ですが、仕上がりは自然だったのに術後の腫れで怪しまれてばれてしまった…という方もいるようです。
術後の腫れがどれくらいの期間で引くかは、整形がバレたくない人からすると、とても重要なことですよね。
また、二重整形をされる方は、学校やお仕事のお休みを利用することが多いです。
その為、腫れが引かないと、その後の予定に影響が出てしまいます。
休みが数日しか取れないなら、絶対に腫れたくない…
でも実際のところ、腫れる原因ってよく分からないですよね。
『手術方法とか医師の技術によるのかな… 』
『まぶたの厚い、薄いも影響あるのかな… 』
『幅の広い二重だと腫れそう… 』
『埋め込む糸や麻酔針の細さなんかも関係するのかな… 』
などなど… 。
何が原因なのでしょうか?
そこで、今回は美容外科医歴25年以上の真崎医院の院長 真崎信行先生に皆さんの疑問や悩みを質問してきます!
二重整形をする前に、しっかり知識を身につけておきましょう!
CONTENTS
二重埋没法に腫れやダウンタイムがないということは、あり得るの?
腫れてしまう原因は、大きく分けて2つあると考えています。
それは、「患者様のまぶたの状態」と「手術方法・医師の技術力(糸のかけ方)」です。
腫れている・腫れていないは、患者様側の感覚によって違う
患者様の「バレたくない」「学校・仕事に影響が出ないようにしたい」などのお気持ちは、よく分かります。
表舞台に出られるお仕事をされている方は、特に慎重になられるでしょう。
ただ、「腫れている」「バレてしまいそうだから人と接することができない」と感じる感覚は、患者様それぞれの感覚や環境で大きく違ってくると思います。
腫れている状態でも、「ごまかせる」「問題ない」と判断される患者様もいらっしゃるでしょうし、ほとんど腫れていなくても、腫れていると感じる患者様もいらっしゃるでしょう。
そういった患者様側の感覚で腫れの程度に差が出ることは、あらかじめお伝えしておきたいと思います。
「どういった状況であっても手術後に腫れない」、それが理想ですよね。
しかし、必ず全員が全く腫れないということは残念ながらあり得ません。
では、先ほどお話した、腫れる原因である「患者様のまぶたの状態」「手術方法・医師の技術力(糸のかけ方)」について詳しくお話します。
まぶたが異常な状態だと、腫れやダウンタイムが長くなる
腫れる原因の1つになるのが、患者様のまぶたの状態です。
アイプチやアイテープ、メザイクなどを使い続けると、まぶたがアレルギー反応を起こすことがあります。
そして、これらを頻繁に使用していると、アレルギー反応だけでなく皮膚が伸びてしまうこともあります。
アレルギー反応が起こっていたり皮膚が伸びてしまったりしている状態は正常ではない為、腫れや内出血がより起きやすくなってしまいます。
このような場合には、二重デザインの仕上がりの精度や持続期間が、正常なまぶたに比べて変わってくる可能性もあります。
また、何度も繰り返して二重埋没手術を行うなどでまぶたに手が加わっている場合も、正常なまぶたと比べるとダウンタイムが長くなる傾向があります。
- アイプチやアイテープ、メザイクによってアレルギー反応を起こすことがある
- 特にメザイクは、まぶたの皮膚が伸びやすいので注意が必要
患者様のまぶたの状態がとても悪い場合は、どんなに高い技術力を持った医師でも腫れてしまうことがあります。
医師の技術力を確認するには、症例写真の「術中」や「術直後」の写真を数多く見ると、腫れ具合なども判断できて良いかもしれません。
術式・医師の技術力(糸のかけ方)で腫れやダウンタイムが変わる?
私が考えるもう1つの腫れてしまう原因は、医師の技術力です。
ダウンタイムの見解の違いにはなりますが、「見た目としての腫れ=不自然さを感じる期間」をダウンタイムとしてお話します。
以前にもお話しましたが、二重埋没には「瞼板法」と「挙筋法」という2つの術式があります。
2つの術式の違いについては、「二重埋没法の手術前に絶対知っておきたい! 瞼板法・挙筋法の違い!」の記事でメリット・デメリットについて詳しく説明しています。
挙筋法の場合は、医師に技術があればまぶたを上げることができます。
まぶたを上げることができれば、皮膚・組織が腫れている状態であっても、まぶたでかぶさって隠れる為、見た目の腫れは見えにくくなります。
イラストみたいな感じですか?
私の二重埋没の症例写真では術中・術直後の写真もしっかり掲載しておりますが、実際に見た目では腫れていないのが分かるかと思います。
まぶたを上げるのには高度な技術が必要となりますので、できる医師とできない医師がいます。
なお、瞼板法ではまぶたを上げることはできませんが、眼瞼下垂を起こすリスクもありませんので、ダウンタイムに医師の技術の差はあまり出ません。
糸の種類や麻酔針によって腫れやダウンタイムが変わる?
医療用の糸は色の付いたものを使用するのが原則で、糸自体のクオリティに差はありません。
注射針は、細いと腫れにくくなるんでしたっけ?
皮膚の組織は複数の層になっていて、どの層に入れるかが問題です。
入れる層にきちんと針が刺さっているかどうかは、組織の抵抗を医師が感覚で判断しています。
針が細すぎるとその感覚が分かりづらくなりますので、腫れる腫れないの問題以前に、きちんとした場所に刺せない可能性だって出てきます。
私は、施術方法や使う器具で、腫れや痛みなどが変わるとは考えていません。
患者様側の元々の状態と術後の扱い方で変わってはきますが、あくまでも原則は医師の技術力で腫れる、腫れないは左右されると考えています。
幅広二重の方が狭い二重より腫れやすい?
幅が狭いほうが腫れなそうな印象があるんですが…
解剖学的には、求める二重幅が広ければ広いほど皮膚や脂肪は厚みを増し、通常の埋没固定をしても下垂傾向になります。
そのため、幅が広い二重の方が腫れて見える傾向にはあると思います。
腫れた場合はいつからメイクができる?
それと、メイクは手術後すぐにしてもいいんでしょうか?
メイクは、当院ではアイメイクも含めて翌日から可能としています。
患部である目元のアイメイクを翌日からOKとしていても今までにトラブルがあったことはありません。
コンタクトレンズも同様に、当院は翌日から可能としています。
ただ、施術する医師の考え方にもよりますので、施術を受けた医師の指示に従いましょう。
シャワーや入浴は翌日から可能ですが、血行が良くなると腫れや内出血はひどくなりますので注意が必要です。
二重整形をされる方は、日常生活でアイプチやアイテープ、メザイク等のメイクで二重にするアイテムを使用している方も多いと思うのですが、施術前に使用して良いかどうかは担当医に確認しておくと良いでしょう。
先ほどもお話しましたが、まぶたがアレルギー反応を起こしてしまっていると、仕上がりやダウンタイムに影響が出ます。
特に問題がなければ使用していても大丈夫だと思いますが、アレルギー反応を起こしている方は施術の何日も前からアイプチ等の使用を控えた方が良いかもしれません。
なお、むくみや糸の埋まりが安定するまで、厳密に言えば組織が完全に落ち着くまでには3ヶ月〜6ヶ月かかります。
この期間は、朝方にむくみが出たり、目やにが出たりします。
おおよその仕上がり(完成)までの期間はそこまではかからず、1ヶ月くらいですね。
仕上がりは医師によって異なりますが、落ち着くまでの二重は完成形よりも少し広くなる傾向があります。
ですので、手術後に理想の二重の形じゃないと悩む方も多いのですが、落ち着くまでは一旦様子を見るようにしてください。
不安になる気持ちはとてもよく分かります。
手術した翌日に、左右差があるから抜糸したいとおっしゃる患者様も稀にいます。
1週間程度様子を見るようお伝えするのですが、1ヶ月後の検診の時には「希望の形になりました。抜糸しなくてよかったです。」なんて言われることもあります。
- 大きな腫れ(麻酔・内出血など)が引いてくるのは術後1週間〜2週間!
- メイク・アイメイク、コンタクトレンズは、翌日からOK!
- シャワーや入浴翌日も翌日からOK!
- アイプチやアイテープ、メザイクは、手術数日前から外した方がよいかを担当医に確認しよう!
二重埋没で腫れてしまった時の対処法
ただし、長時間・長期間冷やしすぎるのは良くないので、適度に冷やすようにしてください(長くても2日程度)。
手術直後に冷やすと、腫れや内出血を抑える事ができます。
しかし、冷やしすぎても血流が悪くなってしまいますので、2日程度を目安にしましょう。
また、アルコールや激しい運動は控えるようにしてください。
どんなに腫れていても、1週間〜2週間程経てば腫れはほとんどなくなると思います。
膿みが出てしまった場合の対処法
糸の埋まりが悪いことが原因の場合は、糸を外して再度やり直すことが必要になります。
状況次第ですが、糸がきちんと埋まっている場合の感染症は、抜糸せずに抗生物質などで対応できる場合が多いです。
ものもらいの場合と同じような対応です。
まとめ
- 腫れやダウンタイムは、「医師の技術力」と「まぶたの状態」で大きく変わる
- アイプチやアイテープ、メザイクなどでまぶたにアレルギー反応がある方は、腫れや内出血が起こりやすい
- 二重埋没法を何度もやり直している方は、腫れや内出血が起こりやすい
- 大きな腫れが引くまでには1週間〜2週間程かかる
- おおよその完成までは約1ヶ月、組織が完全に安定するまでは厳密に言うと3ヶ月〜6ヶ月程度かかる
- 落ち着くまでの二重は、完成形よりも少し広くなる
- メイクは基本的に翌日からOKだが、担当医に確認しよう
- 腫れを早く引かせるには、適度に冷やすのが効果的(冷やしすぎないよう注意)
- 糸の埋まりが悪いと、感染症が起きる場合がある。