二重幅に左右差があると、「もう、これどーにかならないのー!!」
なんて叫びたい気持ちになりますよね。
アイプチやアイテープで二重幅を合わせるのにも手間や時間がかかるし本当に大変…
二重の左右差については、人によって様々な悩みがあります。
『生まれつき左右の幅が違う… 』
『徐々に左右差が出てきた… 』
『歳をとったせいか、たるんできて片目だけ幅が狭くなってきた… 』
『二重手術をしたのに、二重の幅に差がある… 』
など。
また、念願の二重手術をしたのに、術後に鏡を見て左右差があった場合、とても不安になりますよね… 。
『腫れが引くまで様子をみてと言われたけど、もう抜糸したい… 』
『幅広くなってるけど、本当に腫れが引いたら狭くなるのかな… 』
このように、術後に左右差があると、精神的に不安になりがちです。
これから二重手術を受けようかと考えている方でも、術後の左右差が不安な方は多いと思います。
でも安心してください!!
左右差が起きてしまう原因をしっかり知っておけば、慌てずに対処ができます!
今回も、美容外科医歴25年以上の真崎医院 真崎信行先生に「左右差が出てしまう原因や対処法」についてインタビューしてきました!
CONTENTS
術後に起きる左右差の原因は4つある!
その左右差がどの段階で出ているものなのかによって、考えられる原因は違ってきます。
お話を進める前に、左右差についてお伝えしたいことがあります。
この左右差ですが、人によって差を感じる度合いが違ってきます。
医師側と患者様側でも感覚が違ってくるでしょう。
何事においても、許容範囲は人それぞれです。
今回のお話は、あくまでも左右差の基準を定めているものではありません。
数ミリの違いは差ではないと私は考えていますので、極端に差が出てしまっていることを前提にお話ししていきます。
左右差が出てしまう原因として考えられるものは、大きく分けて4つあります。
- 術後の腫れやむくみ
- 患者様の日常の表情の癖
- 元々のまぶたの状態に左右差がある
- 医師の技術力
それぞれについて、詳しく話していきたいと思います。
術後の腫れやむくみが原因
まず1つめは、「術後の腫れやむくみが原因で左右差が出ているケース」。
大きな腫れや内出血がある時(ダウンタイム中)は、腫れや内出血の度合いで左右差が出ているのかもしれません。
腫れや内出血の程度は、医師の技術力だけでなく、患者様のまぶたの状態によっても変わってくるものです。
以前お話しした「二重埋没法は腫れや内出血が目立つ?ダウンタイムの期間について」でもお伝えしましたが、ダウンタイムが終わったと思われる、大きな腫れや内出血が引いている状態であっても、むくみや糸の埋まりが安定するまでには厳密に言えば3ヶ月〜6ヶ月かかります。
これは、組織が完全に落ち着くまでにかかる期間です。
この期間は朝方むくみが出やすかったりしますので、そのむくみで左右差があるように感じてしまう場合もあるでしょう。
患者様の日常の表情の癖が原因
2つめは、「患者様の日常の表情の癖が原因で左右差が出てしまっているケース」。
表情の癖というのは人それぞれで、様々なものがありますが、二重に影響が強いのが眉毛を動かす癖です。
眉毛は上がると二重の幅が広くなり、逆にしかめると二重の幅が狭くなります。
無意識に片方の眉毛だけを上げる癖だったり、逆に片方の眉毛だけをしかめる癖だったりといった眉毛の癖に左右差があると、見た目の二重にも左右差が出ることになります。
元々のまぶたの状態に左右差があることが原因
3つめは、「元々のまぶたの状態に左右差があることが原因であるケース」。
こちらは次にお話しする医師の技術力にも少し関わるのですが、例えば片方だけに眼瞼下垂が起きているような、患者様のまぶたの状態に元々左右差がある場合があります。
それにもかかわらず両目を同じ具合に施術してしまうと、見た目の二重幅に極端な左右差が出てしまう結果になります。
医師の技術力が原因
最後に4つめは、「医師の技術力で左右差が出てしまうケース」。
医師の技術力が乏しく、左右同じ仕上がりにできない場合です。
生まれつき左右対称な目というのは、基本的にはあり得ません。
まぶたが重たい側と重たくない側があったり、表情の癖があったり片方だけ眼瞼下垂を起こしていたりと、まぶたに起きている状況は左右バラバラなのです。
極端に言うと、そんな左右バラバラな目に全く同じ施術をしても、見た目の二重は左右対称にはなりません。
眼瞼下垂を起こしている側の目は、起こしていない反対側よりも幅を狭く取るような施術をするといった、見た目の二重幅の調整が必要になります。
まぶたが重たい側と重たくない側で微調整をして、最終的に見た目が自然でバランスが取れているようにすることが医師の技術です。
こういった細かい調整の技術が乏しいと、施術を正しく行っていたとしても見た目をバランスよく仕上げることはできません。
術後に左右差が出てしまった時の対処法
大前提として、気になること・不安なことがある時には、医師に相談しましょう。
自己判断で対処するのは、危険な場合があります。
その前提の上でお話をしていきましょう。
術後の腫れやむくみが原因の場合の対処法
腫れやむくみが原因の場合は、少し様子を見てみるのが良いと思います。
どんなに腫れていても、1週間〜2週間程経てば大きな腫れはほとんどなくなるはずです。
様子を見ても改善がみられない場合は、医師に相談しましょう。
手術直後に冷やすと、腫れや内出血を抑えることができます。
しかし、冷やしすぎても血流が悪くなってしまいますので、2日程度を目安にしましょう。
また、アルコールや激しい運動は控えるようにしてください。
患者様の日常の表情の癖が原因の場合の対処法
日常の癖となると、対処は少し難しくなってくるかもしれません。
癖というのはほとんどが無意識ですから、意識してもなかなか改善されにくいのが現実です。
なので、そういった癖を含めて、目の状態をきちんと判断して調整してくれるような、高い技術を持った医師を選んで施術をしてもらうことが、効果的な対策ではないかと思います。
医師の技術力が原因の場合の対処法
最後に、医師の技術力が原因の場合は、まずは施術した医師に相談しましょう。
ただ、どのような対応がなされるかは正直分かりません。
最近では保障制度を設けているクリニックも多くあるようで、保障制度があるから大丈夫と思われている患者様は多いのではないでしょうか。
今回のような左右差が出てしまった場合でも「直してもらえるはずだ」と。
しかし、保証制度があるからといっても、必ずしも再手術で対応してもらえるとは限りません。
保証制度というのは、保証が使えるかどうかの判断が患者様側に委ねられているように思われがちですが、患者様側の要求が対応不可能なものであれば、医師側が拒否をしなければならなくなってしまいます。
私自身は、保証制度では片付けたくないと考えています。
そのため、当院では保障制度は設けておりませんが、気になること・困ったことがあれば来院していただき、私の目で見て修正(再手術)が必要だと判断すれば、施術を行います。
あくまでも医師側の判断として行っているということです。
術後に左右差が出ないようにするためにできること
何か防ぐ方法や対策ってあるんですか?
術後の左右差を極力防ぐためには、「きちんとした技術を持った医師に施術をしてもらうこと」が非常に大切です。
有名なクリニックだから、金額が安いから、口コミが多いから、保障制度があるから…こういった理由で医師を決めてしまうのは少し乱暴です。
これは医師を選んで決めているのではなく、クリニックを選んで決めていますから。
手術をするのは医師です。
最も大切なのは医師の技術力だということを私は伝えたいです。
その医師の技術力を判断するには、症例写真をしっかり見ると良いでしょう。
2回目の手術は左右差が出るリスクが高くなる
という人はきっと多いですよね!
左右差をなくすための修正手術で、注意することってなんですか?
2回目以降の施術は、初めての施術とは状況が違います。
埋没法の2回目以降の施術の場合は、まず以前の施術の糸を取り除けるかどうか。
切開法の2回目以降の施術の場合は、以前の施術の傷跡の具合や、組織の癒着の度合いがどの程度なのか。
そして、修正(再手術)は切開法・埋没法どちらの施術方法であってもまぶたの状態が正常ではありませんから、仕上がりの予測が難しくなります。
左右差をなくすための修正(再手術)は、左右差が出てしまうリスクがさらに高い手術なのです。
術後は心理的に左右差に敏感になってしまう
これから手術を考えている方に、1つ気をつけて欲しいことがあります。
これは人間の心理なのですが、自分から手を伸ばして行うことに対して、人は完璧を求めます。
例えば、両目の二重に2ミリほど差があったとします。
この左右差が生まれつきのものであれば、気にしない・気にならない方がほとんどです。
しかし、これが術後の2ミリの差だと、気になってしまうんですね。
そもそも皮膚は弾力性があって伸びるものですし、どんなに高度な技術を持った医師であっても、誤差は出てしまいます。
数ミリの差を左右差と捉えてしまうのは、少しナンセンスに感じます。
美容治療にて二重にする手術を受けられる際には、このような完璧を求めすぎてしまう心理を払拭していただくことが必要ですね。
まとめ
- 術後の左右差には原因が4つある
- 術後に腫れやむくがある場合は、1週間〜2週間程度様子をみる
- 腫れや内出血がひどい場合は、まぶたを冷やすのが効果的
- 両目の状態をしっかり診察した上で調整できる技術のある医師を選ぼう
- 2回目の手術は、左右差が出るリスクが高まる
- 手術後は、心理的に左右差に敏感になる